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おっさんVSおっぱい。

by gogomon

空港に向かうバスの中。
車内は大変混雑しておりますので、席をお譲りになってと眠そうな運転手のアナウンスにも関わらず、俺の隣のおっさんは一心不乱にレッツノートのキーボードを叩く。
俺への気遣い皆無。先に乗っていたおっさんは自分に優先権があると思い込んでいるのだろう。
体はこちらのシートに領空侵犯していてさほどスリムなボディではない俺は乾燥した冷蔵庫のゴボウのような感じで座っている。

おっさんの左腕がずっと体の上にある。俺は大変不満だ。おっさんはキーボードを叩く。
シートを倒してギャップを作る。これでおっさんは自分の領土を知ることになるだろう。
俺がトルコなら撃墜しているところだぜ。よかったな、おっさん。

だがおっさんは気にしない。
大物なのか。
鈍感なのか。
アホなのか。
何をこんな朝の早よから文字打つ必要があるのかおっさん。

おっさんの左腕を絶えず体に感じる。
ああ、うざい。
なんで朝からおっさんと親密な関係にならなければならないのか。
でも、ここはアンガーコントロールをしなければと、おっさんの左腕を魅力的な女性の胸と思い込むことにした。

おおきなおっぱいが当たっている。……そう思い込もう。

って、無理。
やっぱりおっさんの左腕はこれまでも、この先もずっとおっさんの左腕なのだ。
おっさんの左腕はどうしても魅力的な女性のおっぱいにはならないのだ。
おっさん、俺の負けだ。
イマジネーションの完敗だ。空港に着きました。


gogomon
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