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偽造カードで150万円使われた。

by gogomon

数年前の話ですが、教訓ということで共有します。


カードの請求書に「スナック タンポポ」と「クラブニューアイズ」いう項目があり、20万円のという数字を見たときは他人の請求書だと思った。隣の阪神ファンの会社員だろう。俺、そんな楽しいところ行ってないもんな。……。いや、俺の名前だ。


「なにかの間違いなんだろうなぁ」と思いカード会社に電話してみた。

すると、「俺」は今月も80万の限度額いっぱいに滅茶苦茶使っているという。

請求書の届いている分というのは先月分な訳で、あわせて100万円ほど。


カードを使った覚えはないし、紛失もしていない。その旨を伝えると「どうやらクローンのカードを作られてしまっているみたいですね」と、電話口の女性は特に驚いたふうでも無く言った。


「あの、これは僕が払うんですか?」

と尋ねると、アリバイが実証されたら大丈夫なのだという。
「それに、井上さんは、普段スナックにも行ってませんし、給油もしませんもんね」。カード決済から、俺の行動はすべてお見通しのようだった。それはそれで恥ずかしい。

電話による軽い「取り調べ」があり、それで身の潔白を証明すれば、支払い責任は無きゆえ、安心されよ。本件は明日、追って沙汰いたすとのこと。

さて、翌朝。


ハヤシさんという調査班の女性はとてもやさしく、でも細かな僕のスケジュールを尋ねてくる。一つずつ、使ったのか、使っていないのかを説明していく。もし、ここで嘘をつくとすべて払わされそうなので、きちんと答えた。該当する月は仕事が忙しく、時間単位でスケジュール表が書いていた。さらに出張が多かったので「金沢」にいる日に「我孫子」で使われていたりして、これはクローンカード詐欺と認定してくれた。僕にはなんの過失もなく、僕に支払い義務は無いという。


「……他にカードはお持ちではないですよね?」と最後にハヤシさんに聞かれたとき、「あ」というと、「すぐに止めて下さい!」と怒鳴られた。ハヤシさん、結構迫力があった。

慌てて、他のカード会社に連絡するとバッチリ使われていた。

合計150万円を使われていた。

後に別カード会社の人が電話をしてきて、僕の仕事や遊興先を尋ねる。訊き方がすごく上手で、もしかしたら元警察官ではないかと思った。

「以前、刑事さんかなにかですか?」と訊ねると
「ええ、以前はそっちの仕事でした」と不敵に笑う。調査員ってすごいな。

風俗店、サウナ、キャバクラ、温泉、スポーツジム、マッサージ、温泉ランドに最近行ったかを尋ねられる。
彼は僕の身を潔白するというよりは、クローンの使われた場所を探っているようだった。

「クローンを作って、すぐにカードを作ってしまっては、すぐに足が着くので…たぶん数ヶ月前じゃないですかね」

数ヶ月前に行った怪しい場所といえばバンコクとネパールだ。でも気は張っていたし、カードを使ったことはなかった。日本で定期的に行くのは近所の中国人のやっているマッサージ店。風俗店には行ってない。

男性は、中国人のマッサージ店に興味を持ったようだった。

しかし、その店は5年ほど通っているし、店員の対応は非常に良い。
荷物はすぐそばに置いてあるので、その店はないと思うと答えた。

「ですが、あっと言う間ですのでねぇ」との答え。
「それに、犯罪者で怪しい人なんてそうはいませんよ」と笑う。
なるほどな。

「そういえば、○○県に出張の時はどのホテルに?」と聞かれたので、ホテル名を告げると
「ああ、似たような届けがありますね……。そこじゃないかな」と言う。
大浴場の鍵が開けられ、そこでコピーされたのではないだろうかと。

北陸の有名なホテルだった。

教訓

・カードのショッピング利用枠は50万円くらいにしておく。

・キャッシングは0円か10万円に。
キャッシングされた場合は相当面倒らしい。
財布には保険証が入っていたため、誕生日はバレる。
暗証番号が誕生日などの場合は“過失"になるそう。

・カードは1枚にする。
予備で持つ場合も家に隠しておく。

・明細書は毎回確認

・日記をつける(アリバイ証明は結構大変)
※これは僕のケースなので、すべてに当てはまらないのでくれぐれもご注意ください

しかし、人のカード使ってスナックタンポポってなぁ。

ビクビクしながら飲んで楽しいかね……。

……楽しいだろうなぁ。


gogomon
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